ふぃ~最近は朝の冷え込みが厳しいのう。紅葉の季節ではあるが、そろそろこたつを出そうか迷う時期でもあるのう。しまい忘れた扇風機と出すのが面倒なこたつ、にらめっこしているもりん爺じゃ。
立冬はもう過ぎているが、秋と冬の境目って感じがするのう。
まずは10月24日に開催された、茂林寺沼清掃活動とキショウブバスターズの様子を話していくぞい。
はじめに行われたのは清掃活動のほうじゃな。
地元企業を中心に、28人も参加してくださったのじゃ!
ゴミ拾いや草刈り、湿原のそこかしこにおるセイタカアワダチソウの抜き取りなど、八面六臂の大活躍じゃった。大人の背丈よりも高く伸びた葦の中を、分け入っては抜き、分け入っては抜き……。
その成果が4枚目の写真じゃ。本当にお疲れ様じゃったのじゃ。
その後は、カキツバタの仇敵……そう、キショウブの抜き取り、キショウブバスターズとして出動したのじゃ!
外来種であるキショウブは本当に、本当に生命力が強くてのう。これから冬じゃというのに、こんなに青々と芽吹きおって!もう芽が出ているんじゃ生命力強すぎじゃろう。
それでも湿原を見守るものとして、負けるわけにはいかないのじゃ。みんな泥だらけになりながら、しっかりキショウブを抜いてくれたのじゃ。
湿原を守るには、こうした活動と地域の皆様のご協力あってこそ。参加してくださった皆様、本当にありがとうございましたなのじゃ!
さて、最近の茂林寺沼の様子をお知らせするぞい。
茂林寺の屋根の吹き替え作業にともなって、湿原内の葦刈りが行われていたんじゃ。中央遠路左手側は見事に葦が刈られていてのう。湿原が少し見渡せるようになっているから、散歩中にまた違った茂林寺沼の景色が楽しめるぞい。
それと、見本園の刈取も行われたんじゃ。
この時期に上の植物を刈り取ることで、眠っているカキツバタやノハナショウブの種に日光が当たるようにしているんじゃ。陽の光は植物にとって必要不可欠じゃからのう。今から来年の花が楽しみじゃわい。
ところで、皆はタウコギという植物を知っているかの?
昔は水田とかによく見られたんじゃが、今はなかなか見かけなくなっておる。
そのタウコギが、湿原内に生えているのを見つけたんじゃ。
この名前は聞いたことがなくとも、いわゆる「ひっつき虫」の一つだと言えば、ピンとくる人もいるかのう。種には下向きの棘があっての、服などに文字通りひっついてしまうのじゃ。そうして種をより遠くまで運ぼうとしているんじゃなあ。
春や夏のような華やかさはなくとも、秋冬にしか見られない魅力が湿原にはまだまだあるぞい。最近は昼間暖かいことが多いからのう。ぽかぽか陽気の中、湿原の散歩を楽しんでほしいぞい。