もりん爺のブログ

館林市非公認キャラクター「もりん爺」のブログ。茂林寺や茂林寺沼湿原の情報を紹介していきます。

2022年の清掃活動が開催されたぞい!

暑すぎず寒すぎず、今日は作業日和じゃったのう。
爺は身体をたくさん動かしたんじゃ。なぜかって?
今日は……茂林寺沼の清掃活動に参加したんじゃ!!!!!

なんと約50名の人が茂林寺沼に駆けつけてくれたのじゃ!いやあ嬉しいのう!
地元の方はもちろん、アサヒ飲料さんや、足利銀行さんなど企業の方にもご参加いただけたぞい!
本当にありがとうございましたなのじゃ!

 

 

ここからはどんな作業をしたか紹介していくぞい。
まずは8時半から10時までの、清掃活動の方じゃ。
秋になるといろいろな場所で見かける黄色いヤツ。セイタカアワダチソウをお掃除したのじゃ!


奥のほうまで入ってセイタカアワダチソウをたくさん抜いてくれたのじゃ!抜いたものを運ぶリヤカーが何往復もしておったぞい。じじいの腰にもくるわけじゃなあ。

 

セイタカアワダチソウは秋にたくさん花をつける。花があるということは、虫の餌である蜜もたくさんあるということじゃ。これから寒く厳しい冬に備えなければならない虫にとって、セイタカアワダチソウは便利というわけじゃ。

また、勘違いされがちなのじゃが、セイタカアワダチソウの花粉で花粉症になるわけではないのじゃ。セイタカアワダチソウは虫媒花で、そもそも風で花粉をまき散らしていないのじゃ。


虫に取っても嬉しく、人間に害がないならいいのでは?そう思うかもしれんが……。植物は、どうじゃろうか。秋の花は少ない。虫は必死に花を探し、花もまた虫の訪れを待ち、受粉の用意をしておる。しかし、探す必要もなくすべて揃っている、めちゃくちゃ目立つ優良物件があったら……虫たちは必死に探すかのう?


答えは否じゃ!先生は大型ショッピングモールと商店街に例えておった。
また、セイタカアワダチソウは地面を温め、他の植物の発芽を邪魔してしまうのじゃ。商売敵には容赦がないのう。そうして自分の勢力圏を増やし、在来種を追いやってしまうからの、今回のような駆除活動が必要なのじゃ。改めて参加してくださった皆様、ありがとうございましたなのじゃ!

 

 

次に行われたのはキショウブバスターズじゃ!10時半から12時までじゃったの。
といっても、今湿原にはキショウブより火急の問題があったのじゃ。
豆じゃ。マメなのじゃ。ツルマメなのじゃああああ!!!


こほん。取り乱したのう。ツルマメはその名の通り、他の植物にツタを伸ばして成長するのじゃ。実の見た目は、枝豆のミニサイズ版じゃな。それだけなら、そこそこかわええな~くらいで済むのじゃが。厄介なのは、ヨシなどの上の方にツタを伸ばして、湿原ではなくヤブのようにしてしまうのじゃ。


木道脇が全て、奥の葦群落より低く黄色く見えるのが伝わるかのう?この黄色く覆いかぶさっているのがツルマメなのじゃ。こうしたツタが覆ってしまうと、下の植物に光が届かなくなり、他の植物の芽生えを妨げてしまうのじゃ。しかも、こやつはヨシなど他の植物に絡みつき、抜き難く、また引っ張っても途中でちぎれてしまい、根絶まで至らないのが現状なのじゃ。ううむ、全く困ったのう。


だからこそ、地道な活動が必須なのじゃ。ツタを引きぬくのは中々難しかったが、地域の皆さんのご協力もあり、こーんなに撤去できたのじゃ!


これ、奥まで一山あるからのう。大人の腰ほどの高さまで積み上がったツルマメ……

どうりで爺の膝がガクガクするわけじゃ。ここまで頑張ってくださった皆さん、本当にありがとうございましたなのじゃ!

湿原を守るための活動は続けてこそ。今後も爺がんばるからの、この記事を見てくださった方にも是非、お手伝いや興味を持ってもらえればうれしいのじゃ!