もりん爺のブログ

館林市非公認キャラクター「もりん爺」のブログ。茂林寺や茂林寺沼湿原の情報を紹介していきます。

7月の茂林寺じゃ

梅雨が続いておるのう。そろそろ晴れ間が恋しくなってきたもりん爺じゃ。
晴れた日の暑さはきついが、こうも曇り空続きだと気分も滅入ってしまうのう。
さて、今日は曇天時々泣き模様の茂林寺沼を紹介していくぞい。

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さっそく中央園路にやってきたが、6月とは大きく違うところが1つある。
それは……なんと、園路沿いの葦が綺麗に刈り取られていることじゃ!6月の中旬あたりからは、背を伸ばした葦が園路まで迫っていたからのう。植物に囲まれて鬱蒼とした道も雰囲気はあるが、散策には広々として歩きやすい道の方が向いておるかのう。


最近雨が多いからか、随分と湿原の水位が上がっているようでな。やはり散策に長靴は必須じゃろう。じゃがそのおかげで、今は水辺の生き物をよぉく観察できる絶好の機会でもあるのじゃ!


木道脇の水たまりがあるじゃろ?ただの水たまりと侮ることなかれ、ここにも生き物がいっぱいいるんじゃよ。ふ、と覗くと視界を縦に横に素早く動く影。あれは蛙かおたまじゃくしか、じじいの眼では追いきれんかったわい。
誰か見つけた人がいたら、ぜひ、もりん爺に教えてほしいのう。


さて、中央園路を抜けて次は木道じゃ!……と、言いたいのじゃがな。雨の影響で木道の方は葦刈を進めるのが難しくての。ここぞとばかりに葦などの植物天国になっておった。木道まで植物がせりだしているのはもちろん、中には倒れて木道を埋め尽くしてしまっているところもあった。

そういうところはかなり滑り易くなっておるし、木道と沼の境目がよう分からん。爺も足を踏み外しかけてな……もし通る時は注意するんじゃぞ!

 

むろん、悪いことばかりではないのじゃ。木道沿いではいろんな植物・昆虫を見つけることが出来たぞい。

 

まずは……カタツムリ君じゃ!え、植物でも昆虫でもない?いやいや、かわいらしいじゃろ?傍に生えておるキノコも、ひらひらしていてベストマッチじゃな!

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このカタツムリ君、殻が左巻きになっているのがわかるかの?実は、日本にいる多くのカタツムリは殻が右巻きなんだそうじゃ。左巻きになっているのは5種類しかないと言われていてな。ヒダリマキマイマイ、なんて名前ができるくらい、ちょっと珍しいものなんだそうじゃ。木道のど真ん中を散歩していたからの、通る時は足元にも注意、じゃ!

 

つぎはシロネじゃな。特徴はなんといっても花の位置じゃ。葉の付け根に集まって咲いておるのが可愛らしいの。葉の縁はギザギザしていて、2枚が対になっているのもわかりやすいのう。名前の由来は、地下茎が太く白いから、らしいぞい。

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最後は、アカハナカミキリじゃ。シャープな顔立ちと真っ赤な体、そしてくるりとカールした触覚を持つ、湿原のおしゃれ番長じゃな。そのセンス、爺も真似したいのう。

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普通、成虫は花の蜜などを食べるらしいが、爺が見つけた時は葦の葉の上にいたぞい。緑の中に紅一点、目立って見つけやすいからの、茂林寺沼に行ったときはぜひ見つけてみてほしい。