もりん爺のブログ

館林市非公認キャラクター「もりん爺」のブログ。茂林寺や茂林寺沼湿原の情報を紹介していきます。

茂林寺沼に初夏の訪れなのじゃ!

過ごしやすい気温が続いておるのう。元気にしておるか?

爺は元気にしておるぞい。昨日も茂林寺を散歩してきたんじゃ。

今日はあいにくの雨じゃったからのう。じゃが、この雨は恵みの雨でもある。

晴れたらまたヨシがぐんと伸びとる姿が目に浮かぶわい。

 

春…気づいたら過ぎとったのう…。

春が過ぎたら夏?いやいやその前に初夏!

カキツバタの季節がやってきたぞい!!!!!

例年なら、咲き始めるのはもう少し遅いはずなのじゃが、今年は桜も早かったからのう。カキツバタがもう咲いていたのじゃ。

もちろん憎き黄色いヤツ…キショウブもいたがのう!

何回も抜き取りをしているのじゃが、しつこい奴らなのじゃ。

キショウブ外来種での、カキツバタよりも成長スピードが早いのじゃ。

写真のように、カキツバタの近くで、カキツバタよりも大きくなるからのう。

日光や栄養を独占してしまうのじゃ。結果、在来種であるカキツバタがどんどん追いやられてしまうんじゃよ。

 

このままでは湿原が真っ黄色になってしまう……。

そこで!進めているのがカキツバタ里親プロジェクトなのじゃ!

詳しくは前の記事を見てほしいのじゃが、地域の方に育ててもらったカキツバタを、

湿原に移植する活動をしているのじゃ。

また、5月14日(日)に、令和5年度第一回目の自然学習会が開催されるんじゃ。

そこでは、専門家の先生の解説を聞きながら湿原を散策できるほか、

カキツバタの移植作業を実際に行う予定なのじゃ!

湿原の植物についてもっと知りたい方、カキツバタの移植をお手伝いしてくださる方、

はたまた、過去に学習会に参加し、湿原のカキツバタの株がお家にあるという方!

ぜひぜひ、ご参加お待ちしているのじゃ!

お申し込みは5月11日(木)までに、市の文化振興課(74-4111)まで!

お申し込みお待ちしているぞい!

 

「カキツバタの里親プロジェクト」継続中なのじゃ

数日ぶりじゃのう。

今週の学習会を心待ちにしているもりん爺じゃ。

 

さて、今回は「カキツバタの里親プロジェクト」についてお話していくぞい。

 

というのも、自然学習会では参加してくださった方に、湿原のカキツバタの種を配布しているのじゃ。そしてご自宅で育ててもらい、大きくなった株を湿原に移植する。

自分で育てたカキツバタが、湿原散策中に咲いているのを見ると、元気にしておるの〜!と嬉しくなるのう。育て、移植し、湿原が守られてゆく。守られたカキツバタから種が生まれ、また育て……と、良い循環を目指しておるのじゃ。

最終的に、カキツバタで真っ青だった湿原の景観を取り戻すのが目標じゃ!

 

今、茂林寺沼湿原はキショウブを始めとした様々な外来種に脅かされておる。

それを食い止めるために、年に2回、地元の皆さんとキショウブバスターズや清掃活動をして、キショウブセイタカアワダチソウ、ツルマメなどの除去作業を行っておる。

おかげ様で少しずつ減ってはいるが、奴らしぶとくってのう!種も多いし育つのも早いし大きいしで、なかなか根絶までたどり着かんのじゃ。

 

天敵を減らすだけでは景観の回復には届かない。

しかし、在来種だから、綺麗だからと、湿原に関係のないものは植えてはいかん。実際、もともと茂林寺沼湿原に生息していないハナニラルイジアナアヤメなどが増えてしまい、カキツバタなど湿原固有の植物が追いやられておる。

 

そこで!県や専門の先生の指導のもと行っているのが「カキツバタ里親プロジェクト」なのじゃ。

 

移植のようすは下の画像を見てほしいぞい。

 

 

この取り組みは、湿原に関わる人が増えてほしいという願いからも始まっておる。

どれだけ守りたくても、爺のしわくちゃで小さい手では限界があるのじゃ。でもその手が他の人へどんどん繋がっていけば、湿原を囲えるくらい大きな丸ができるかもしれん。関わるまではいかずとも、見てくれる人が多くなれば、その分湿原の力になるのじゃ。

自然学習会や里親プロジェクトを通して、多くの人に関わってもらえるように頑張っていくからの、応援してほしいのじゃ〜!

もちろん、イベントに参加してくれる方も大募集中だぞい!!!!!

 

学習会についてはこちらをチェックなのじゃ!

なんと、当日飛び入り参加もできるらしいぞい!

茂林寺沼自然学習会のお知らせじゃ! - もりん爺のブログ

 

 

茂林寺沼自然学習会のお知らせじゃ!

やっと春の暖かさを感じられるようになってきたのう。それでもまだコタツと離れる気はないもりん爺じゃ。まだ風が冷たいからの、この時期に油断すると風邪を引きやすくなるから注意なのじゃ。そういえば、庭にフキノトウが出てきたから天ぷらにして食べたのじゃ。まさに春の訪れ春の陽気。これから植物がどんどん芽吹く季節じゃからの、とっても楽しみなもりん爺じゃ。

 

さて、今回はまず茂林寺沼に関するイベントの紹介だぞい。
令和5年3月19日(日)午後1時半~3時半ごろに、館林市分福公民館の講堂で「令和4年度第3回茂林寺沼湿原自然学習会」が開催されるぞい!

入場は無料!申込みは館林市教育委員会文化振興課(TEL:0276-74-4111)までお電話くださいなのじゃ。詳しい内容は知多のチラシをご覧あれ!

いつも茂林寺沼に生息している植物の解説をしてくださっている青木先生を講師にお迎えした講演と、群馬県立大泉高校の植物バイオ研究部による発表、㈱地球工作所社員さんによる湿原の植物・昆虫パネル解説と、豪華な3本立てなのじゃ!

 

そして!参加いただいた方にはカキツバタの種をプレゼントする予定だそうじゃ!カキツバタを地域の方に育ててもらい、それを湿原に戻すことで、カキツバタで真っ青な湿原復活を目指す……その名もカキツバタ里親計画!ぜひご協力してくださると嬉しいのじゃ。

普段は聞けないお話や発表が盛りだくさんになっておる。ぜひ興味のある方、申込みをして欲しいのじゃ〜!

 

え、爺のそっくりさんがチラシに写っている?何を隠そう、これはもりん爺本人なのじゃ。実は爺もチラシにでてくれと言われてな。カキツバタの宣伝をぜひ!なんて言われたら、カキツバタの蝶ネクタイをしている身としては断れんのう。この日は気合を入れたからな、ばっちりカメラ目線を決めておるじゃろう?いやあ、若いものにはまだまだ負けていられんわい。

皆さんのご応募、お待ちしておりますなのじゃ〜!

冬の沼の魅力宣伝じゃ!

数日ぶりじゃのう!ここ数日の冷え込みにすっかり参っているもりん爺じゃ。

こたつって良い文化じゃのう……。

それはさておき。今日は冬の沼の魅力についてお伝えするぞい。

 

茂林寺沼といえば、やはり初夏。カキツバタ等湿原を代表する花々が咲き誇る季節……という印象を持っておる方も多いと思うのじゃが、茂林寺沼のポテンシャルは花だけで終わらないのじゃ!

初夏になると既に葦が生え始め、園路から沼を見るのは難しいのじゃ。

 

しかし!今この時期ならなんと!園路から沼も湿原も一望できるのじゃ!!!!!

その理由はズバリ、葦刈なのじゃ!

茂林寺沼では冬に大規模な葦刈をしているのじゃ。

その目的はたくさんある。沼の水質を悪化させないため、春に植物の芽生えを促すため、景観を保つため。昔は周囲の人みんなが、屋根や薪の材料にするために刈っておったのじゃ。

 

その葦刈が今年もおこなわれているのじゃ。

うーむさっぱりしておるのう。この刈られた葦は、1月15日(日)に堀工町で開催されるどんど焼きに活用されるのじゃ。去年の記事でも紹介したがの、天まで昇る火柱の迫力はすごかったわい。気になる方はぜひ、新年の健康祈願にいってみてほしいのじゃ。

 

冬の茂林寺沼のアイドルといえば、この大家族。鴨たちなのじゃ!

もっと寒くなり、沼が凍り始めた早朝などは、凍った沼の上で日向ぼっこをする姿が見られるぞい。通路を慌てて横切る歩き方がかわいいんじゃ……。

 

秋からの置土産をみつけたぞい。

前回落ち葉の話をしたが、綺麗なイチョウの絨毯ができておった。

園路入口の右側じゃ。沼の風景と合わせて楽しんでほしいのじゃ!

 

12月の茂林寺沼じゃ

あっという間に年の瀬が迫って来るのう。気づけばもう12月に入ってしもうた。
今年は秋が短かったように感じて爺は少し残念じゃ。紅葉はまだ残っておるが、ものすごい勢いで落葉が積みあがっておるからのう。変化を楽しむよりも、掃き掃除が大変なのじゃ。ゆっくり季節の移り変わりを楽しめなくなるのは寂しいからの、心のゆとりを持ちたいものじゃ。

 

今回はちょっとした報告なのじゃ。

11月29日から30日の2日間で、湿原をボランティアさんたちと綺麗にしてきたのじゃ!ホタルの里の近くでは、陽当たりが良い分植物も良く育つ。夏は木道の上に覆いかぶさり通れなくなることもあるのじゃが、今回はその下でくつろいでいる奴らが目的なのじゃ。

さぁて、今回の敵は!芽生えたてのキショウブ、君に決めたなのじゃ!


在来種のカキツバタは初夏に出てくるのじゃが、外来種キショウブの中には初冬から葉を茂らせる猛者もいる。単純に、早く葉がでればライバル(同系統の種)より早く成長できるからのう。そうすれば日光を全身に浴びることができ、かつライバルは葉の影になってしまい成長しづらくなる。自分は得をしてライバルの邪魔ができる、一挙両得の技なのじゃ。
さらに、成長すればがっちり根を張ってしまい、抜くことがかなり難しくなる。こうやって、外来種はどんどん勢力を増やしていくのじゃな。

しかし、茂林寺沼ではそう上手くいかせないわい!
小さな株の時に抜取り作業を行うことで今後の成長機会を無くし!今の時期にカキツバタはいないから在来種との見分けもばっちりわかる!爺がいるうちは大きな顔はできないと思え!こんな小さな葉なんぞすぐに…あれ、なんか絡まって、というかがっちり組み合っておるのう。む、こんなに力がいるなんて聞いてない…あ、腰が……。

 

と、いうわけでキショウブの抜き取り作業じゃ。雨があったせいか水位が高くなっていてのう。ずぶずぶと股下まで沼に入ってしまいそうな足場の中、板など駆使して頑張ってくださったのじゃ。

 

上に出ている部分は小さくとも、根はかなり太いものもあったぞい。抜くのも一苦労じゃが、運ぶのも一苦労じゃ。これが大根や人参ならよかったのじゃが。

これが成果じゃ!


いやあ……修羅場じゃったのう……。

2枚目の写真、手前側の茶色い土に見える部分は、ほぼ沼なのじゃ。ここはキショウブや葦の根が浮島のように張っておってな、それが地面のような役割になっている。つまりそれを抜いてしまえば、足が一気に落ちてしまう底なし沼のような体験が……。

幸い怪我などもなく、キショウブを撤去できたのじゃ。今年の春にカキツバタを植えたところも、藪のようになっていたからのう。今の時期に覆いかぶさる植物をどかすことで、種に日光を届けることができるのじゃ。
手伝ってくださった皆様、ありがとうございましたなのじゃ!

そろそろ本格的に寒くなりそうじゃからの、散歩してくださる皆さんも体調には十分気をつけてくださいなのじゃ!