2021年5月23日(日)に、茂林寺沼湿原生物調査研究会の観察会がありました。
先月、開花していたヤマツツジが若い実をつけていました。ツツジの実の解説や、花が終わった後に伸びる今年の新枝だけに、来年の花芽が付くことを教わりました。
湿原内のヨシの丈は、1m以上になっていました。
ノビルの丈も、1mくらいになっていました。先端には、小さなネギ坊主のような集合花をつけていました。「今の若い人は、食べられることをしらないよね」「エシャロットみたいに食べられる」などの会話がありました。
地味ですが、イネ科植物の花がいろいろと観察できました。チガヤの花の綿毛は、湿地や草原に生息するセッカという小鳥が巣材に利用します。こんな綿毛に包まれたら卵や雛も居心地がいいでしょうね~。
キリギリスの仲間です。この他にも、クビキリギスやイネゴの仲間のツチイナゴの成虫も観察できました。この3種は、バッタ・キリギリスの類ですが、珍しい生態をしていて、冬前に死んでしまわず、成虫で越冬をします。春に越冬成虫が観察される昆虫です。
典型的な春の湿原を指標する昆虫です。雄は触角が櫛ひげになっています。今の時期だけ、ヨシの葉など様々な植物上でよく観察できます。体全体が茶色いもの黒いもの写真のように茶色で黒いスジのあるもの3タイプがあります。