今日も暑くなったのう。
さて、今日は茂林寺沼で自然学習会「夏の虫取り・観察会」が行われたぞ!
定員満杯、10組の親子が参加してくれたのじゃ。湿原の中で昆虫の観察や、林と原っぱでの虫とりを楽しみつつ、茂林寺沼湿原の自然を学び満喫してくれたのじゃ。
では、軽くどんなことがあったのか振り返っていくぞい。
今日の先生は、”昆虫大魔王”こと、斉藤秀生先生じゃ。
写真の中央やや左で、こちらを向いている方じゃ。
このときは昆虫観察の頼れる味方、虫が集まりやすい植物についての解説があった。
それがこの「ヤブガラシ」だそうじゃ。ちょうど今の時期に小さい花を多くつけるからの、その蜜を求めてハチやコガネムシ、アゲハチョウなどが集まってくるそうじゃ。
このヤブカラシはどこにでもある植物じゃから、お家の近くで見つけたときは昆虫観察のビックチャンスというわけじゃな!
調査隊は湿原の中へ。中央遠路にあるデッキからは、涼しげな茂林寺沼を一望できるんじゃ。すべての生物に必要不可欠なものの一つは水じゃからな、この沼辺にもたくさんの昆虫がいるんじゃ。このときは水辺に産卵しているトンボを観察したぞい。
ところで、先生の使っている道具はなんじゃろうな?よく見る網より大きく、しかもこんなに伸びるんじゃ!ここまで柄が長いと、爺のか弱い腕では網をすばやく動かせないのう。
なんとこれは、釣り竿と網を合体させた、先生自作の網じゃった!
いやあ凄いのう。これを使うことで高いところを飛んでいるトンボなどや、遠くの方にいる虫たちに手が届くんじゃのう。
お次はまたまた道具シリーズじゃ。皆さんはカブトムシなど捕まえに行ったことがあるかのう?爺はあるぞい。早朝に頑張って起きてしたくをし、薄闇の中必死に目を凝らして木の上を探したんじゃ。いやあ懐かしいのう。
おっと、今は道具の話じゃったな。先生は学習会の準備として、前日にライトトラップを仕掛けておいてくれたのじゃ。その仕組みは実に簡単で、ご家庭でも作れる工夫があったぞい。
たしか、ハンガーとクリアファイル×2、透明なコップでできておったはずじゃぞ。ハンガーにジップロックに入れたブラックライトと、2つに裂いたファイルをつけ、ファイルの先に、ろうと型にしたファイルをつける。その穴の部分にコップを置けば、夜光に集まった虫がファイルにあたってコップの中に落ちる、ライトトラップの完成なのじゃ!
そしてその成果が……これじゃ!!!
一見何がいるのかわからないくらい密集しておるのう。
仕掛けたライトトラップは計4箇所なんじゃが、そのどれもで引っかかった昆虫を観察できたぞい。もう一つバナナトラップもあったんじゃが、こちらはあまり振るわなかったようじゃのう。
ちなみに、バナナトラップはただバナナなどの果物を入れるだけでは駄目らしいのじゃ。イースト菌などをまぶして、発酵させることが重要なのじゃ。自然の中樹液に集う昆虫たちも、樹液が発酵し甘い匂いを発するから集まるんだそうじゃ。
最終的に虫かごいっぱいにゲットできたカブトムシやクワガタは、参加してくれた子供たちと分け合い、残ったものは森にお返ししたのじゃ。また次の世代に命をつなぎ、来年も元気な姿を見られるといいのう。
最後に原っぱで虫取りもしたのじゃ。かなり大きいショウリョウバッタなどを見せに来てくれた子もおった。皆楽しそうに参加してくれて爺も嬉しかったぞい!
今回はここまでじゃ!暑い日が続くからの、皆様も体調管理は大切にの〜!