わしの知り合いの「昆虫大魔王」からの投稿じゃ。
やつは茂林寺沼湿原の昆虫のことを紹介してくれるようじゃ。
モモブトカミキリモドキ(茂林寺沼湿原中央園路で4月に撮影)
春にハルジオンの花なんかでよく見かけおる。
雄は後ろ足の腿が膨らんでいるので「もも太」、
カミキリムシに似た形の「カミキリモドキ科」の小甲虫なので、
人間たちはこの名で呼んでおる。
ちなみに、雌は腿が太くないぞ。
以前は、都市の周辺でもハルジオンの花で普通に見られおったが、
最近では自然が残っているところでないと見られなくなったなあ。
それは、この虫の幼虫がススキの枯れ茎に中に住んでおり内側から茎の内部を
食べて育つ習性を持っておるからじゃろう。
幼虫は茎の中で2~3年かけて育って成虫になるから、
この間に草刈りなどされると住み家ごとなくなってしまうからのう。
茂林寺沼湿原では、オギやヨシの枯れ茎で育っているようじゃな。
ツマキチョウ(茂林寺沼湿原中央園路で4月に撮影)
モンシロチョウに似た蝶だが、成虫のチョウは春だけに現れおる。
幼虫は菜の花の葉を食べて育だつな。
モンシロチョウより一回り小さいが、よく見ると前羽の先がとがって曲おる。
この写真は雌じゃが、雄はこの曲がった前羽の先あたりに
目立つ黄色の紋がありよる。
だから「つま黄ちょう」と人間どもが呼んでおる。
春だけに現れるから、まさにハルジオンの咲く頃のチョウじゃな。
以前は、田園地帯に普通に見られるチョウであったが、
近年見つけることのできる場所が少なくなっておるなぁ。
茂林寺沼湿原では、春を知らせる昆虫の代表格といえるじゃろう。